ミトコンドリアは、細胞内におけるエネルギーの産生をはじめ、さまざまな生命活動における重要な役割を果たすオルガネラである。その「形」は特徴的で、動的に融合・分裂を繰り返している発達した構造を形成している(ミトコンドリア・ダイナミクス)。しかしながら、このミトコンドリア・ダイナミクスにどのような意味があるのか、その理解はあまり進んでこなかった。本研究では、哺乳動物におけるミトコンドリア・ダイナミクスに着目し、その調節機構に関わる分子群の構造機能解析を行った。具体的には、(1)遺伝子改変マウスの作製、及び(2)外的(ウイルスの感染)刺激によるミトコンドリア・ダイナミクスへの影響解析を行った。
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