研究成果の概要 |
パルミトイル化修飾は多くのシグナル蛋白質や膜蛋白質にみられる脂質修飾であり、蛋白質の局在や機能を制御する。近年、私共は哺乳動物においてパルミトイル化酵素群を単離し、様々な基質蛋白質に対する責任酵素を同定し、それらの生理機能を明らかにしてきた。一方、パルミトイル化脂質修飾が発見されて35年以上を経ても、“脱パルミトイル化反応”を担う“真の責任酵素”は明らかになっていなかった。本研究では神経シナプスの足場蛋白質PSD-95に対する脱パルミトイル化酵素として、ABHD17sを世界に先駆けて同定することに成功した(Yokoi, Fukata Y et al, J Neurosci 2016)。
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