研究実績の概要 |
1) 新規転写制御因子のin vitro機能解析 大腸菌in vitroタンパク質合成系を用いて作製した、T.kodakarensis推定転写制御因子ライブラリ-を用いたスクリーニングにより、Rubisco遺伝子のプロモーター領域に結合するTK1494などを見出した。TK1494については、組換えタンパクを作製し、精製を行った。 2) TK0271のin vitro機能解析 TK0271タンパク質を大腸菌を用いて調製し、精製タンパク質を用いて芳香族アミノ酸生合成系のpromoterに対してEMSAを行った。その結果、いずれのpromoterに対しても複合体形成が観察された。更に、これらのpromoterに含まれる回文配列に変異を導入したところ、複合体が形成されなくなったことから、TK0271の結合には回文配列が必須であることが明らかになった。次に最近構造や細胞内での機能を明らかにしたT. kodakarensisのRNA polymerase (RNAP)やTFBを含む、基本転写因子(RNAP, TFB, TBP)から構成されるin vitro転写系にTK0271を添加し、転写反応に与える影響を調べた。その結果、trp promoterの転写産物量はTK0271の添加により増加した。
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