研究課題
1)新規Lrp/AsnC family転写制御因子の機能解析昨年度にアスパラギナーゼ遺伝子の上流配列への結合が見られたLrp/AsnC family転写制御因子(150aa)が、succinyl-CoA synthetase遺伝子の上流にも結合することが、EMSA解析により明らかとなった。また、アスパラギナーゼ遺伝子の上流配列内には転写因子との結合領域が2箇所存在することが示され、これらの塩基配列への変異導入により、結合配列と予想される領域を同定した。また転写因子とDNAと結合がアスパラギンの添加により大きくスーパーシフトすることが示された。この結果より、本転写因子が本菌のアスパラギン代謝に深く関与する可能性が示された。2)新規転写制御因子Tarの機能解析Tarの立体構造解析を行い、X線結晶構造を1.58オングストローム分解能で決定することに成功した。Tarは2つのドメインで構成されており、N末端には二量体形成に必要なドメインが存在し、C末端にはDNA結合に重要なwinged helix-turn-helix(wHTH)型DNA結合ドメインが存在していた。wHTH上にはDNA認識に重要と予想される複数の正電荷アミノ酸残基が見られた。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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