研究課題/領域番号 |
26292085
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
舘野 隆之輔 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 准教授 (60390712)
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研究分担者 |
福澤 加里部 北海道大学, 学内共同利用施設等, 助教 (10456824)
鵜川 信 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (30582738)
磯部 一夫 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (30621833)
長谷川 尚史 京都大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (70263134)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 森林伐採 / 林業機械 / 窒素無機化 / 土壌微生物群集 / 窒素循環 / 土壌圧密 / 伐採影響 / 硝化 |
研究実績の概要 |
本申請課題では、全国の複数の地域を対象に先進的な高性能林業機械を使った伐採法や従来の伐採法など様々な森林伐採方式が、森林生態系における土壌窒素動態や微生物群集構造にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目的として行う。具体的には、以下の課題について取り組んでいる。 1.高性能林業機械を用いた様々な作業システムが、森林土壌に与える短期的・長期的な影響を土壌物理性・化学性・微生物群集組成などの変化に着目し明らかにする。 2.高性能林業機械を用いた伐採による土壌物理性の変化を模した室内および野外培養実験により、土壌物理性・化学性・微生物群集の相互関係を明らかにする。 3.地域ごとの高性能林業機械を用いた伐採影響の受け易さを評価するモデルを開発する。 平成27年度は、課題1に関連して、伐採後1年~2年の短期的な影響について、鹿児島大学高隅演習林の人工林において、引き続き伐採後の林分の土壌の物理性を測定を行い、化学性については、分析を完了した。課題2に関連して、京都大学北海道研究林のカラマツ林において土壌を採取し、室内培養実験を行い、土壌物理性・化学性・微生物群集組成について解析を進めた。課題3については、全国の地域ごとの作業システムについての情報収取を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一部、野外観測が進んでいない調査地はあるが、当初予定していた野外観測、室内実験など順調に進んでおり、化学分析や微生物群集解析も進行中であるため、おおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は、これまで野外観測を行っていない京都大学和歌山研究林での観測を行うとともに、室内実験を鹿児島大学高隅演習林、京都大学和歌山研究林の土壌についても、北海道研究林同様の手法で実施する。これまで得られた試料の微生物群集解析を進めるとともに、伐採影響評価を行う手法の開発を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
一部試料の分析に関連した経費が未使用となった。
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次年度使用額の使用計画 |
前年度の試料の分析を行うための経費に充てる予定である。
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