研究課題/領域番号 |
26292086
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山本 福壽 鳥取大学, 乾燥地研究センター, その他 (60112322)
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研究分担者 |
児玉 基一朗 鳥取大学, 連合農学研究科, 教授 (00183343)
板井 章浩 京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (10252876)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | Aquilaria crassna / Acacia Senegal / Acacia sayal var. Sayal / 沈香 / アラビアガム / エチレン / ジャスモン酸メチル |
研究実績の概要 |
(課題3)有用抗菌物質の生産促進技術の開発 (1)Aquilaria crassnaによる沈香生産の促進技術開発:タイ王国およびベトナム民主共和国における実験では、沈香の人為的な生産促進技術の開発に直結する重要な研究進展があった。しかしながら国際的な競争による新技術の漏洩と特許の申請を考慮して詳細な方法と結果の説明は差し控える。 (2)Acacia Senegal およびA. sayalのアラビアガム生産促進技術の開発:実験はスーダン共和国のKordofan大学の協力を得て行った.対象樹種として構内に植栽されているA. Senegal とA. sayal var. sayalとを用いた.2016年11月3日,樹幹に皮ポンチを用いて剥皮傷を与え,塗布薬としてエスレル(Et),ジャスモン酸メチル(MJ)のアラビアガム(AG)40%ペーストを用いた.処理区は①Control(AGのみ) ②Et 1% ③MJ 1% ④Et1% + MJ1% の計4処理であった.ガムの溢出量の観察は4日後の11月7日に行った.この結果、A. sayal var. sayalはエスレルを含む処理区で顕著なガム溢出の促進が認められた。このことからこの樹種のアラビアガム生産には比較的安価なエスレルによって量産が可能であることが分かった。一方、A. Senegal は処理に対してまったく反応を示さず、処理による促進効果は認められなかった。この結果は、Acacia属樹種の傷害応答を考えるうえで極めて興味深い結果であった。なお、前年度のA. dealbataは同様の処理によってガム溢出が強く促進されている。これらスーダンの2樹種はアラビアガム生産に最も重要な樹種であるが、質の高いガム生産が可能なA. Senegal種のガム生産促進技術開発は、今後の大きな課題であろう。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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