研究課題
1.花粉分析等の既存データの収集:昨年に引き続き,最終氷期最盛期(LGM)を含む花粉分析地点について,琵琶湖周辺地域,丹後半島,九州地方,四国地方においてカウントデータの収集と整理を実施し,古生態学データベース (NEOTOMA Palaeoecology Database)に準拠したTilia形式でのデータ整理を実施した。また,東アジア沿岸地域における時間分解能の高い花粉分析データについて、国際的データベースへの公表を行なった。さらに,日本各地の最終氷期の大型植物化石資料を文献に基づいて集成した。2.九州南部,丹波山地,比良山地,琵琶湖周辺,北陸,中部山地,東北地方において,各分担者がすでに採取している堆積物および新たな地点で試料採取し,花粉分析,大型植物遺体分析,年代測定を進めた。3.LGMに日本列島に広く分布していたマツ科針葉樹(チョウセンゴヨウ,ヒメコマツ,アカエゾマツ,トウヒ,トドマツなど)などについて,花粉生産量の測定を継続実施し,新たに,ウラジロモミ,ツガの測定を行った。そのほか,イネ科などの草本について,種類を増やして,群落の花粉生産量を調査を進めた。4.東アジアを含むユーラシア北部のMIS3後期~MIS1にかけての大型哺乳動物相と植生や気候の変化との関係についてまとめた。5.平成28年度に引き続き,北海道と東北を中心としたLGM前・中・後の後期旧石器時代の資料についての収集を行うとともに,モンゴルやシベリアなど隣接地域との比較を実施した。6.最終氷期の最盛期の古植生図:近畿地方,中国地方で最終氷期最盛期の大型植物遺体分析を行い,これまで得られた各地の古生態学的データおよび本研究によって得られたデータを基に最終氷期の最盛期の古植生図の改良を行った。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 4件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 4件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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http://eureka.kpu.ac.jp/~takahara/project.html