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2016 年度 実績報告書

樹木精油の香気成分による健康増進を切り口とする森林医薬アロマセラピーへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 26292093
研究機関岐阜大学

研究代表者

光永 徹  岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (20219679)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードスギ材 / 交感神経 / 副交感神経 / 匂い刺激 / 電気生理学
研究実績の概要

28年度はスギ材の香気成分によるラットの生理応答について、電気生理学的なアプローチから検討した。スギ材精油の収率は,天然乾燥および低温乾燥材では0.21-1.16%であり,高温乾燥材では0.015%であった。また,同じ産地のスギ材を,異なる温度条件で乾燥し,採取した精油の分析結果から、天然乾燥材に比べて高温乾燥材では,ジテルペン類を多く含むことが明らかであった。天然乾燥材と高温乾燥材の香りに対する主観評価は大きく異なることがよく知られており,これらの成分の違いの影響が示唆された。ギ材精油を吸入したラットのBAT-SNAおよびGVNAのスパイクヒストグラムの経時変化では、香り刺激を開始してから徐々に,交感神経系活動の活動低下および副交感神経系活動の増加が観察され,交感神経系活動に関しては,約50%の低下が認められた。一方,副交感神経系活動は最大で約120%の上昇が観察された。スギ材精油を嗅ぐことによるリラックス効果と胃腸の活動増加が期待できると考えられた。
上記の結果より,スギ材精油はBAT-SNAを抑制し,GPNA増大させることが示唆されたが,効果が持続しないことがあり,嗅覚刺激方法に問題がある可能性が考えられた。そこで,嗅覚刺激方法を,常に新鮮なにおいを吸入できるようにしたところ,嗅覚刺激中に加えて嗅覚刺激終了後も顕著なBAT-SNAの抑制を示した。これらの結果から,スギ材精油を連続的に吸入することにより交感神経活動の持続的で顕著な抑制を示すことが明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] スギ葉及び材香気成分の吸入がラット自律神経活動に及ぼす効果2017

    • 著者名/発表者名
      林友香、光永徹、松原惠理
    • 学会等名
      日本木材学会
    • 発表場所
      九州大学(福岡市)
    • 年月日
      2017-03-17 – 2017-03-19
  • [図書] テルペン利用の新展開2016

    • 著者名/発表者名
      光永 徹、松原惠理
    • 総ページ数
      279
    • 出版者
      シーエムシー出版

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公開日: 2018-01-16  

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