研究課題
基盤研究(B)
グローバル化や少子高齢化は日本を中心とする東アジアの農業や経済にどのように影響を及ぼすか、理論的・計量的に検証した。まず、世代重複モデルと一般均衡的成長会計分析モデルを用いたシミュレーション分析により、成人寿命の増加が貯蓄率に重要な影響を及ぼすことや、人口変化が資本蓄積を通じて、農業や産業構造に影響を及ぼすことを見出した。また、世界のパネルデータを用いた計量分析により、年齢構成は、貿易開放度に重要な影響を及ぼし、昨今の急速なグローバル化の進展は、世界的な生産年齢人口の総人口に占める割合の増加が影響している可能性があることを示した。
農業政策