研究課題/領域番号 |
26292134
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高山 弘太郎 愛媛大学, 農学部, 准教授 (40380266)
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研究分担者 |
高橋 憲子 愛媛大学, 農学部, 助教 (80533306)
羽藤 堅治 愛媛大学, 農学部, 教授 (50274345)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 知能化 / 植物診断 / 食料生産 / 画像解析 |
研究実績の概要 |
愛媛大学植物工場研究センターの小型実証温室(トマト1,000株/400m2)にChl蛍光画像計測ロボットを導入し,6ヶ月以上の長期にわたって高精度生体情報(光合成電子伝達活性と茎伸長)と環境情報(日射・気温・養液)を連日取得した。さらに,得られた生体情報と環境情報の関係を網羅的に解析するためのソフトウェアを開発し,植物の環境応答の季節変化を把握することに成功した。また,直近の一定期間(14日間)における光合成機能指標(光合成電子伝達活性指標)と環境要因との間に高い相関(R>0.7)が認められた場合,その回帰直線からの乖離程度を数値化することで,異常環境応答を検出するアルゴリズムを開発し,実証試験に着手した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の交付申請書に記載した「研究の目的」および「研究実施計画」におおむね沿った研究を遂行できている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の交付申請書に記載した「研究の目的」および「研究実施計画」に沿って研究を遂行する。なお,本年度は「SPA技術を基盤とした並列試行型強化学習による太陽光植物工場への知能実装(国際共同研究強化)」にも着手するため,共同研究先であるオランダ(ワーゲニンゲン大学,Prof. van Henten)との連携を強化するかたちで,より発展的な内容とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
新規に作製する予定であったクロロフィル蛍光画像計測装置について,井関農機株式会社との共同研究において資材提供(植物生育診断装置,PC6C)があり,これを改造して用いることで本年度の研究を遂行することができた。次年度の研究にて,本年度の計測結果に基づいた新規の計測装置の開発を行うこととした。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度の計測結果を踏まえて,クロロフィル蛍光画像計測装置を開発する費用として使用する。
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