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2017 年度 実績報告書

酵素処理卵白に由来する脂肪酸合成酵素阻害ペプチドの機能とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 26292144
研究機関鹿児島大学

研究代表者

大塚 彰  鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (10233173)

研究分担者 榎元 廣文  帝京大学, 理工学部, 講師 (30609392)
井尻 大地  鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 准教授 (50551090)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード卵白 / 脂肪酸合成酵素 / ペプチド / 脂質代謝改善 / 畜産物利用 / 多価不飽和脂肪酸
研究実績の概要

本研究では,ニワトリ卵白アルブミンの消化酵素処理画分PHOVAにおいて見いだされた脂肪酸合成酵素(FAS)阻害ペプチドの機能を明らかにし,PHOVAおよび含有ペプチドの多様な分野への応用を目指すことを目的としている。平成29年度は,本研究において確立した精製FASを用いた活性の評価系を活用して,多価不飽和脂肪酸(PUFA)によるFASの活性阻害の特性について調べた。まず,PUFA分子中の炭素数がFAS活性に及ぼす影響を検証したところ,オレイン酸(ω9,C18:1,Δ9)はFAS阻害剤セルレニンと同等の阻害作用を示したが,エイコセン酸(ω9,C20:1,Δ11)およびエルカ酸(ω9,C22:1,Δ13)は阻害作用を示さなかった。次に,二重結合の数がFAS活性に及ぼす影響を検証したところ,結合数が2個のエイコサジエン酸(ω6,C20:2,Δ11,14)はほとんど阻害作用を示さなかったが(FAS残存活性は91%),結合数が3個のエイコサトリエン酸(ETA, ω6,20:3,Δ8,11,14)になると,阻害作用が急激に強まり,FAS残存活性は22%となり,結合数が4個のアラキドン酸(ω6,C20:4,Δ5,8,11,14)が最も強い阻害作用を示し,FAS残存活性は12%となった。一方,二重結合数が5個のエイコサペンタエン酸(ω3,20:5,Δ5,8,11,14,17)になるとFAS残存活性は35%となり,阻害作用は弱まった。最後に,ETAの3つの異性体11,14,17-ETA(ω3),8,11,14-ETA(ω6),5,8,11-ETA(ω9)を用いて二重結合の位置がFAS活性に及ぼす影響を調べたところ,8,11,14-ETA(ω6)が最も強い阻害作用を示した。以上より,炭素数20個でω6位以降に二重結合を3個以上有するPUFAが強いFAS阻害作用を示すことが明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

29年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Distribution Analysis of Anthocyanins, Sugars, and Organic Acids in Strawberry Fruits Using Matrix-Assisted Laser Desorption/Ionization- Imaging Mass Spectrometry2018

    • 著者名/発表者名
      Hirofumi Enomoto, Kei Sato, Koji Miyamoto, Akira Ohtsuka, Hisakazu Yamane
    • 雑誌名

      Journal of Agricultural and Food Chemistry

      巻: 66 (19) ページ: 4958-4965

    • DOI

      10.1021/acs.jafc8b00853

    • 査読あり

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公開日: 2018-12-17  

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