ヒトに重篤な呼吸器疾患を引き起こすコウモリ由来レオウイルス(NBV)の病原性獲得機序を理解するため、以下の研究を行った。 新規NBV遺伝子操作系により、NBV S1遺伝子産物であるFAST、p17およびσC各種欠損ウイルスを作製し、解析を行った。その結果、FAST、p17およびσCはウイルス複製に必須でないことが明らかとなった。FASTがウイルス複製の増強因子であること、σCがA549細胞への感染に重要な役割を担っていることを明らかにした。 NBVのマウス病態モデルを開発した。マウスモデルを用いた解析から、FASTおよびσCが病原性因子であることを明らかにした。
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