抵抗性、復元力、機能重複性を安定性指標として、短期高温撹乱と長期低温撹乱の森林土壌の微生物生態系の維持機構を明らかにすることを目的とした。 <短期・高温撹乱>火入れフィールドにおいて、火入れ前と火入れ後1日から経時的に3年後の土壌微生物群集構造解析を行った。火入れ直後に単一種が優先する多様性の消失が観察され、3年目には火入れ前組成に近づきつつある。短期の復元力であることを示した。 <長期・低温撹乱>地温5℃の加温温暖化フィールドにおいて、10年間の土壌温暖化にもかかわらず、無処理区と比較して、微生物群集組成に著しい変化は観察されなかった。土壌微生物群集の頑強性を示した。
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