研究成果の概要 |
前立腺癌、膵癌や非小細胞肺癌で高発現するALKBH3は大腸菌タンパク質AlkBの2-oxoglutarete, Fe(II)-dependent dioxygenase domainを有し、DNAやRNA塩基を脱メチル化する酵素である。本研究では、ALKBH3がRNA、特にtRNAの1-meA、3-meC、N6-meAを脱メチル化し、タンパク質の翻訳効率上昇させ、癌細胞の増殖促進に寄与していることを明らかにした。さらにALKBHファミリーも特徴的なRNA塩基の脱メチル化活性を担うことも示した。こららの成果は、ALKBHファミリーによるRNAエピジェネティクス制御に新展開をもたらせるものである。
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