研究課題/領域番号 |
26293023
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
北島 満里子 千葉大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (60195261)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 天然活性物質 / 生物活性物質の探索 / アルカロイド / 天然物化学 / 化学合成 |
研究実績の概要 |
コルヒチンの4位ハロゲン化誘導体を基盤として各種誘導体の合成と活性評価による構造活性相関研究を進めた。腫瘍細胞選択性の向上を目的とし、コルヒチン誘導体のDouble pro-drug化合物の合成を検討した。合成したDouble pro-drug化合物について活性評価を行った。 コプシアアルカロイド、ゲルセミウムアルカロイドの全合成研究を行い、新規コプシアアルカロイド Kopsiyunnanine E、sarpagine型アルカロイド18-Hydroxygardnerineの不斉全合成を達成した。また、水酸基を有するSempervirine誘導体を合成した。 コプシア属植物(中国産K. arborea、タイ産K. jasminiflora)の成分探索を行い、新規アルカロイドを見出した。その中で、vincamine型新規アルカロイドが腫瘍細胞毒性作用を有することがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新規コプシアアルカロイド Kopsiyunnanine Eの不斉全合成を達成し、論文として公表できた。タイ産Kopsia jasminifloraから腫瘍細胞毒性作用を有するvincamine型アルカロイドを含む新規アルカロイドを見出し、論文として公表できた。中国産Kopsia arboreaから見出した新規アルカロイドについて論文として公表できた。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度に得た成果を基に、引き続き、以下の研究を遂行する。 1.コルヒチン誘導体の更なる構造最適化並びに高活性コルヒチン誘導体を用いたDouble pro-drug化などによる腫瘍細胞選択性の向上を行うことで、より有効な抗腫瘍薬リード化合物の取得を目指す。 2.ゲルセミウムアルカロイド、コプシアアルカロイドの効率的大量供給法の確立のため、gelsedine型、sarpagine型、vincamine型アルカロイドなどの全合成を検討する。 3.更なる新規抗腫瘍性化合物の取得を目指し、薬用資源植物の詳細なアルカロイド成分の探索を行う。得られた天然物、合成中間体について活性評価を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
更新を予定していた機器類が修理により使用できるようになったため、購入する必要がなくなった。
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次年度使用額の使用計画 |
合成用試薬類の購入に使用する予定である。
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