研究課題
基盤研究(B)
全身の結合組織を構成する線維芽細胞群について、個々の細胞の三次元微細構造と機能的組織構築の理解を目的に、光顕レベルの組織検索に続き、新機軸走査型電子顕微鏡FIB/SEMによる三次元微細構造解析を行った。結果として、皮膚真皮、泌尿生殖臓器の壁、腱骨付着部、歯根膜において、通常の切片観察では紡錘形や樹状とされていた細胞の形状が、実際には扁平・菲薄で、うねりながら広範に拡がるシート状であることが示され、また、お互い連結して、結合組織領域を区分けするよう配置する細胞ネットワークを形成していることが示された。compartmentalizationといえる機能的ユニット構築に関与する可能性が示唆される。
医歯薬学