研究課題/領域番号 |
26293080
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
仁木 利郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (90198424)
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研究分担者 |
佐久間 裕司 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (10364514)
吉本 多一郎 自治医科大学, 医学部, 講師 (20634166)
松原 大祐 自治医科大学, 医学部, 准教授 (80415554)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 肺腺癌 / 上皮間葉転換 / エピジェネティックス |
研究成果の概要 |
肺分化のマスター遺伝子TTF-1 (thyroid-specific transcription factor-1)陰性の肺腺癌(肺腺癌全体の20-30%を占める)では、肺本来の分化形質の発現が低下した粘液腺癌や充実性の低分化腺癌の形態を示すことが多く、また治療標的となるドライバー変異が見つかる頻度が低い。本研究では、このような肺腺癌にみられる分化異常が、1)ヒストン修飾因子の発現異常、2)クロマチンリモデリング因子BRM, BRG1の発現低下・喪失、3)TTF-1遺伝子自体の変異あるいはDNAのメチル化による失活など、さまざまなエピジェネティックス異常により誘導される可能性を示した。
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自由記述の分野 |
人体病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲノム解析の進歩にも拘わらず、肺腺癌の20-30%では、治療標的となるドライバー変異がいまだ見出せていない。本研究によってもたらされた知見により、このような一群の肺腺癌におけるエピジェネティックス異常の重要性が認識され、今後の診断・治療開発に向けた研究が促進されることが期待される。
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