研究課題/領域番号 |
26293093
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
野崎 智義 国立感染症研究所, その他部局等, その他 (60198588)
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研究分担者 |
津久井 久美子 国立感染症研究所, その他部局等, 研究員 (00420092)
中野 由美子(斉藤由美子) 国立感染症研究所, その他部局等, 研究員 (30321764)
千葉 洋子 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 助教 (70638981)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 病原機構 / 小胞輸送 / システインプロテアーゼ / 赤痢アメーバ |
研究実績の概要 |
寄生性原生生物の病原機構の解明は、分泌され細胞・組織を破壊するプロテアーゼなどの酵素や宿主細胞への接着・侵入に関与する表面受容体などの“病原因子”自体の同定と機能解析に偏り、これらの病原因子の細胞内輸送・分泌機構に関しては解明が遅れている。本研究では腸管寄生性原生動物である赤痢アメーバのもつ、ヒト組織への侵入・破壊に中心的な役割を果たすシステインプロテアーゼの細胞内輸送・分泌の分子機構を生化学的・細胞生物学的・遺伝学的手法をもって解明することを目的とする。特にリソソームから細胞膜への輸送に関与する低分子量GTP分解酵素 Rab11Bとその活性の制御、及び下流で分泌を直接実行する分子の特定・解析を中心に行う。本年度はRab11Bの結合分子を同定し、その細胞内局在を解明するための形質転換体の作成等を完了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り順調
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今後の研究の推進方策 |
26年度に作成されたエピトープ標識されたRab11B結合候補タンパク質とRab11Bとの相互作用の確認を、顕微鏡観察による細胞内局在解析、細胞分画などにより確認する。更に、Rab11B結合タンパク質の発現抑制株を作成し、システインプロテアーゼ輸送・分泌等に対する影響を検証する。また、Rab11Bの上流制御分子であるGEF, GAPに関してその同定を試みる。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度末納品等にかかる支払いが平成27年4月1日以降となったため、当該支出分については次年度の実支出額に計上予定。平成26年度分についてはほぼ使用済みである。
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次年度使用額の使用計画 |
上記のとおり。
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