本研究課題では、胸腺内でのヘルパー/キラー系列に重要なThpok遺伝子に着目し、3次元的なクロマチン構造変化を介したThpok遺伝子遺伝子の発現制御機構の解明を目的に研究を行った。新規研究手法であるinsertion ChIP(iChiP)法によりThpok遺伝子座はキラー系列特異的にシス制御領域が近接した位置に配置されるクロマチン構造をとることを明らかにした。 またBcl11b転写因子により初期のクロマチン構造のT細胞型への変換が後のThpok遺伝子発現制御に必須であること、ゲノムオーガナイザーであるSATB1が胸腺細胞の系列決定に重要な遺伝子群の発現制御に必須であることを明らかにした。
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