研究課題
本年度は当初の全体計画通り全ての画像のべ約2400名分、すなわち初回調査時点で40歳~70歳台の地域一般住民約1400名のベースライン時点+追跡調査(に参加した約1000名)の読影を修了した。当初の計画通り、筋肉内・筋肉間脂肪、筋肉、腹部内臓脂肪(VAT)、腹部表層性(SSAT)・深在性(DSAT)皮下脂肪の各面積を一スライス(第4-5椎体間レベル)で読影した。さらに第4-5椎体間レベルから頭側2スライスにおいても一部の筋肉情報を読影を追加した。この追加の理由は、西欧人とは体格の異なる日本人における最適なスライスレベルを将来評価することを可能にするためである。読影データの整備(外れ値、欠損値の確認、データセット作成)および既存のコホートデータとの統合を横断調査において行った。統合データをもとに予備解析を行い、以下の知見を得た。1)本邦40歳以上の一般地域住民男性において、年齢に伴うBMI(体格指数)の低下は筋肉量の減少と相関していた一方、脂肪筋の増加と関連していた。2)高齢であるほど筋肉面積は少なく、筋肉内脂肪の面積は大きかった。高齢と体重は筋肉とその脂肪組成を予測する重要な因子であることが示唆された。平成30(2018)年3月16日には、藤吉(研究代表者・滋賀医大)、門脇(研究分担者・滋賀医大)、東(研究分担者・慶應義塾大学)で研究打ち合わせを行い、上記の予備結果の確認、今後の研究方針、課題の検討などを行った。解析結果の一部は、第54回日本循環器病予防学会学術集会(2018年6月22~23日開催予定)に採択され、発表予定である。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 4件) 備考 (1件)
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https://hs-web.shiga-med.ac.jp/sessa/