研究分担者 |
中村 京太 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (00287731)
南 正人 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (10240847)
芳賀 繁 立教大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10281544)
五福 明夫 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (20170475)
原田 賢治 東京農工大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (30376462)
橋本 重厚 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40221494)
吉岡 大輔 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (40645959)
藤野 裕士 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50252672)
北村 温美 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60570356)
田中 宏明 大阪大学, 医学部附属病院, その他 (60581113)
綾部 貴典 宮崎大学, 医学部, 講師 (70295202)
小松原 明哲 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80178368)
中島 伸 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (80501402)
上間 あおい 大阪大学, 医学部附属病院, その他 (90728007)
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研究実績の概要 |
(1)複雑適応システムにおける日常診療業務を理解し、うまくいくことを増やすためのアプローチに「Work-As-Imagined(WAI, 頭の中で考える仕事のなされ方)」と「Work-As-Done(WAD, 実際の仕事のなされ方)」のギャップを縮めることがある。このような視点にもとづき臨床の具体例(血液製剤投与直前のバーコードレーダーを用いた患者及び血液製剤の一致確認、高濃度塩化カリウム注射製剤に関する安全規制と現場のプラクティス、呼吸器外科手術におけるWAIとWAD、救急医療におけるWAIとWAD、シリンジ改良によるWAIとWADの乖離縮縮小、人間中心設計に学ぶWAIのデザイン)を分析し、安全性向上のための提案を行った。 (2)公表された医療事故事例(筋弛緩薬誤投与)に関してシステミック分析を行った。医療従事者らが、国の施策、製薬会社からの医薬品供給状況、病院の診療体制等に適応しながら、患者に一刻も早く医薬品を投与するためにとった様々のアジャストメントが、相互作用を通じて機能共鳴(functional resonance)を起こした可能性が示唆された。 (3)手術チームというシステムのレジリエンス能力を理解するために、心臓血管外科チームにおける相互作用のモデル化(I/O Common Bus Model)を行い、特にコミュニケーション・バスを通じた相互作用について、手術中の会話を用いて分析を行い、頻回かつ少ない情報量で業務が成立していることを明らかにした。 本研究成果については、国内外の学会で発表し、また英文論文や図書などとして出版した。また、本研究に関するホームページを作成し、研究成果等について随時公表している。
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