研究課題/領域番号 |
26293160
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
安田 聡 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 副院長 (00431578)
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研究分担者 |
高山 守正 公益財団法人日本心臓血圧研究振興会(臨床研究施設・研究部門), 内科医局, 副院長 (00171562)
高橋 潤 東北大学, 大学病院, 講師 (00375081)
住吉 徹哉 公益財団法人日本心臓血圧研究振興会(臨床研究施設・研究部門), 内科医局, 顧問 (30096599)
小川 久雄 熊本大学, その他の研究科, 教授 (50177135)
松田 晋哉 産業医科大学, 医学部, 教授 (50181730)
荻野 均 東京医科大学, 医学部, 教授 (60393237)
飯原 弘二 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90270727)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 医療の質評価 |
研究実績の概要 |
2014年度より 「DPCデータを用いた心疾患における医療の質に関する事業」 を、循環器疾患診療実態調査(JROAD)の枠組みで日本循環器学会と国立循環器病研究センターの共同研究として運用している。2012/4-2013/3 のDPC情報提供に同意いただいた施設は 610施設 これは全国のDPC対象病院の 41%に及ぶ。診療情報を含んだ様式1の収集は、全国704,593件に及ぶ。ICD-10でcodingした疾患別症例数では、急性心筋梗塞が35,824例、心不全は108,665例 心房粗細動が27,315例、を各々含む。 なお、2015年度は、DPC提供同意施設は628施設と、2014年度を上回っている。心筋梗塞患者診療に関して、米国では、アスピリン、β遮断薬、スタチン、レニンアンギオテンシン拮抗薬の処方を quality indicator(QI)として 提唱し、2006年以降 Get with the guidelineというプロジェクトが行なわれている。JROAD-DPCのQI分布を解析したところ、心筋梗塞患者に対するアスピリン処方は平均82.5%, β遮断薬は 平均44.8%, スタチンは平均 66.9%と、ACE・ARBは53.5%と 病院間にばらつきがある処方率が必ずしも高くないこと が明らかになった。また、心筋梗塞の地域レジストリーを全国組織化(Japan Acute Myocardial Infarction Registry; JAMIR)し、国立循環器病研究センターでデータを統合する基盤整備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
心筋梗塞の地域レジストリデータを収集しデーターベース化が進行している。
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今後の研究の推進方策 |
DPC情報精度の確認のため、医師が登録した詳細なレジストリー(患者匿名化)情報(JAMIRデータ)と比較することで正確性を検証する(validation)とともに、検査値、画像所見等の情報を含むより精度の高いデータサブセットを作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた出張のとりやめや、物品の購入予定数量の変更があったため
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次年度使用額の使用計画 |
委託費(データクリーニング・マネージメント)で使用する予定
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