研究分担者 |
高山 守正 公益財団法人日本心臓血圧研究振興会(臨床研究施設・研究部門), その他部局等, その他 (00171562)
高橋 潤 東北大学, 大学病院, 講師 (00375081)
住吉 徹哉 公益財団法人日本心臓血圧研究振興会(臨床研究施設・研究部門), その他部局等, その他 (30096599)
松田 晋哉 産業医科大学, 医学部, 教授 (50181730)
荻野 均 東京医科大学, 医学部, 教授 (60393237)
飯原 弘二 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90270727)
小島 淳 熊本大学, その他の研究科, 准教授 (50363528)
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研究実績の概要 |
急性心筋梗塞症(AMI)に関する代表的地域レジストリー(札幌ACSネットワーク、岩手ACS登録事業、宮城心筋梗塞対策協議会、山形県急性心筋梗塞発症登録評価研究事業、自治医科大学、東京都CCU ネットワーク、横浜心疾患研究会、三重ACSレジストリー、NCVC-AMI registry、熊本急性冠症候群研究会等)データを統合し、全国レベルでの疾患登録データベース;JAMIR (Japan AMI Registry)を整備、院内死亡に関する日本人の規定因子を解析した:後ろ向き・多施設・観察研究。2011年1月~2013年12月に入院した発症48時間以内のAMI 20,462症例を対象とした。平均年齢は69歳、男性が75%を占め、Killip分類では I; 71.8%, II; 11.8%, III; 6.3%, IV 10.1% という内訳であった。またリスク因子としては、高血圧64%、糖尿病 33%、脂質異常症 46%、喫煙35%であった。救急車利用率は79%、緊急冠動脈造影検査施行率は90%、冠動脈インターベンション施行率は88%と高率であった。血行再建を基本とした治療戦略での院内死亡率は8.3%、心臓死は6.6%であった。本JAMIR研究では4,837例(24%)が80歳以上の超高齢者で、緊急冠動脈造影検査施行率は79%、冠動脈インターベンション施行率は79%であった。80歳以上の超高齢者で冠動脈インターベンション施行群と非施行群との院内死亡率は各々11%と40%であった。全国レベルでのJAMIRデータベースの整備により、今後我国の心筋梗塞診療体制のbench markとなること、更に急速な高齢化が進む中で他国との比較検証にも活用されることが期待される。
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