本研究の目的は、血液などから、その試料が由来する人物の年齢・身長などを推定する方法の開発である。本研究の成果を以下に示す。 ①年齢推定の指標となる生体分子(M-LPHなど)についてRNAレベルでの定量法を確立した。② 年齢依存性発現生体分子M-LPHの機能を明らかにするため、M-LPHタンパク質と相互作用する分子を検索し、H2AXなどの分子を同定した。また、M-LPH がミトコンドリアDNA損傷に伴うミトコンドリア機能不全を抑制することを明らかにした。③身長との相関が予想されるDNA遺伝的多型の簡便な検査法を確立した。本分析法は身体的特徴の推定指標のスクリーニングに有用であることが示された。
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