研究課題
基盤研究(B)
生体内生理活性因子は、生体の恒常性維持のための情報伝達因子として、細胞・臓器間の連携において中心的役割を果たしている。アドレノメデュリン(AM)は血管拡張性作用を有するペプチドとして発見されたが、それ以外にも多彩な生理作用が明らかとなってきた。我々はAMおよびその受容体活性調節タンパクであるRAMP2のノックアウトマウスが共に胎生致死であり、血管内皮の構造異常を示すことを報告した。血管のAM-RAMP2系の機能を明らかとするため、血管内皮特異的RAMP2ノックアウトマウスを作成した。我々はAM-RAMP2系が、胎生期から成体期に至るまで、血管の統合性と臓器恒常性制御の鍵であることを見出した。
循環病態学