研究課題
RyR2内に対する介入による心不全、心肥大、不整脈抑制効果:28年度後半以降はロードマップに従って心不全、HCM, CPVTの各モデルに対して2つの手法でTransmitter(T)への介入を行った。すなわち1つは高親和性CaMであるGSH-CaMの添加が与える影響を見ることである。すでにTAC心不全モデル、CPVT不整脈モデルでは実験を開始しておりTACモデルではGSH-CaMでCaMの結合親和性が上がり、Ca spark頻度が減少しSR Ca含有量は上昇するという結果を得ている。またHCMモデルにおいてGSH-CaMの投与がカルシニューリン(Cn)、NFATなど肥大シグナルに与える影響を検討し、肥大シグナルの抑制を観察できた。もう一つの手法はCaM高親和性マウスに対するTAC手術の影響、およびCaM高親和性マウスとCPVTマウスの掛け合わせである。CaM高親和性ホモマウスを作成後に、CPVTヘテロマウスと交配することで効率よく掛け合わせが可能となった。その結果著明な不整脈の減少、単離心筋におけるCa sparkの抑制を認めた。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Heart Rhythm
巻: 14 ページ: 120-127
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