我々はこれまでに心筋リプログラミング遺伝子を導入することで直接心筋作製可能であることを示してきた。しかしリプログラミングの分子機構は不明であり、また転写因子のみによる心筋の誘導効率は十分でないなどの課題もある。我々は本研究で心筋マイクロRNAであるmiR-133が心筋リプログラミングをマウスおよびヒト細胞で促進すること、さらにその分子メカニズムとしてmiR-133がSnai1を直接抑制して線維芽細胞の形質を抑制し心筋誘導することを見出した。本研究は世界で初めて心筋リプログラミングの分子基盤の一端を明らかにした論文である。
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