研究課題
平成29年度は、X染色体連鎖性アルポート症候群(XLAS)患者と同じ変異を持つアルポート症候群モデルマウスを作成し、その表現型を確認した。ナンセンス変異を有するマウスでは10週齢ごろから蛋白尿が出現し、その後、蛋白尿は増加し続け、22週齢前後でプラトーとなった。また、糸球体硬化、腎間質の線維化も徐々に進行し、30週齢では腎機能障害のため大半のマウスが死亡した。この変異マウスでは、糸球体基底膜にIV型コラーゲンα5鎖は発現しないが、ENA-ASOによる治療実験を行ったところ、当該エクソンのスキッピングが認められ、糸球体基底膜の一部にIV型コラーゲンα5鎖の発現が認められた。現在、ENA-ASO治療が蛋白尿や腎機能障害の進行を抑制できるか否かを検証中である。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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