今後の研究の推進方策 |
オプチニューリンノックアウトとSOD1 (G93A)変異をかけあわせたマウス、およびオプチニューリンノックアウトとGFP-LC3をかけあわせたマウスの飼育を継続し、臨床症状の発現について検討する。ALS症状の評価の方法としては体重・ロターロッド・フットプリント・握力・症候学的スコア(5:尾を持って垂れ下げた時に後肢を伸ばし2秒間維持、4:尾を持って垂れ下げた時に後肢が震えるか伸びが弱くなる、3:30cm歩行中に少なくとも2回指先が丸くなるか肢をひきずる、2:麻痺や微かな関節運動、1:30秒間姿勢を維持できない)・生存曲線で行う。 その他の系統のマウスにおいても臨床症状や病理学的に検討する。Neurofilament, GFAP, IbaI, Oligo2を用いて神経細胞・アストロサイト・マイクログリア・オリゴデンドロサイトについて評価する。また病態と関連を想定しているものとしてUbiquitin, リン酸化TDP43, LC3, NF-κB, p62, TGN-46を用いて評価する。これらの指標を用いて運動ニューロンの減少や封入体形成の有無などについて同年齢のコントロールと比較して検討する。こういった比較が統計学的な検討に耐えられる程度の個体数を確保するため飼育を継続していく。
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