研究課題
自己炎症疾患は、周期性の発熱発作を特徴とする難治性炎症疾患であるが、周期性の炎症発作の直接の原因メカニズムは不明である。そこで、本研究では、自己炎症疾患の疾患責任遺伝子に変異をもつ患者と健常者から発作前後で採血を行い、コムギ無細胞蛋白質合成技術による試験管内インフラマソーム再構成アッセイシステムで陽性シグナルをもつ活性分画を精製して特定することにより、周期性炎症発作の直接的原因となる発症トリガーを解明する。コムギ無細胞蛋白質合成により本邦での家族性地中海熱患者のM694I, E148Qを含む複数の疾患特異的変異pyrin蛋白質を複数合成することに成功した。現在、pyrinインフラマソームの先行論文によるリガンドの反応性の違いを明らかにするとともに、AIM2、NLRP3など複数のインフラマソーム再構成システムとの相互作用に対する患者血清中物質の影響を解析するため、患者血清の選定を進めている。
2: おおむね順調に進展している
当初のマイルストーンであった不溶性の家族性地中海熱に特異的な変異pyrin蛋白質の無細胞合成に成功しており、血清中の発作のトリガーとなる物質のスクリーニングシステムを構築でき、今後順調にスクリーニングをこなしていく準備が整ったため。
平成27年度以降、当初の目的に沿って、家族性地中海熱の責任遺伝子MEFVに変異の存在する症例の血清のスクーニングを継続して行う、28年度中には発症した血清中に存在すると予想される発症トリガーを解明し、それらを阻害する分子の探索まで研究を推進させたい。
消耗品費のうち、抗体試薬購入費用を節約することができたため、199,374ほど次年度に持ち越すことになった。
抗体試薬は1本5万円以上するものもあるため、ひきつづき、抗体試薬の購入費用に充てたい。
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