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自己免疫疾患の発症と進展には遺伝的要因に加え環境要因が重要である。近年、環境要因の一つとして腸内環境が注目されている。髄鞘蛋白であるMOGに特異的に反応するT細胞受容体のトランスジェニックマウスを用い、腸管に存在する自己応答性T細胞が実験的自己免疫性脳脊髄炎をLAG３分子を介して抑制することを見出した。また、自然リンパ球として腸管粘膜に豊富に存在するMAIT細胞に注目し、様々な免疫疾患において末梢血中の頻度が低下し、活性化状態が疾患活動性と相関することを明らかにした。潰瘍性大腸炎では炎症病変局所にMAIT細胞が集積し、疾患活動性と細胞頻度が相関しており病態への関与が強く示唆された。
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