研究実績の概要 |
平成26年度の研究として、A)先天性免疫不全症患者由来の以下の疾患のiPS細胞を作製した。細網異形成症、GATA2欠損症、Wiskott-Aldrich症候群、ICF症候群である。B)iPS細胞から血液免疫系細胞への分化を行なった。iPS細胞から血液幹細胞への分化は、10T1/2フィーダー細胞とVEGFを用いる確立した方法で行った。T細胞への分化は、10T1/2とOP9フィーダー細胞とサイトカインカクテルと培養する方法で行った。CD8 single positive T細胞へは、さらにallo抗原を発現した細胞と共培養することで得た。樹状細胞には, SCF, FL3, M-CSF, TPOなどを加えた培養に続き、GM-CSF, TNF-α, LPSなどを加えた培養を行って、分化させた。好中球には、SCF, IL-3, TPO, FL3等を加えた培養により分化させた。巨核球、血小板は、TPO, SCFなどを加えて培養することで分化させた。ヒト疾患由来iPS細胞の遺伝子変異を、TALENのシステムを用いたゲノム編集により正常させることができた。
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