研究課題
研究対象として、金沢大学付属病院神経科精神科あるいは子どものこころ診療科に受診したASD患者20名(5-7歳)と健常コントロール20名(5-7歳)、極低出生体重児10名(5-7歳)をリクルートした。ASD患者について診断はDISCO(TheDiagnosticInterviewforSocialandCommunicationDisorders)に基づいて行った。対象者の実父母に本研究の主旨を文書により十分に説明し、文書による同意を得た。金沢大学医学倫理委員会の承認のもと、本人および保護者に研究の内容を文書にて十分に説明した後に、文書にて同意を得て実施した。認知機能の評価はK-ABC(KaufmanAssessmentBatteryforChildren)を利用した。社会性の成長過程の行動評価として、分担研究者であるライセンス保持者である分担研究者(吉村)が国際標準であるADOSをもちいた行動観察を行い確認した。また養育者による社会性の評価を日本語版SocialResponsivenessScaleで実施することで、日常生活における社会性の評価を行った。さらに、睡眠指標として、ウェアラブル加速度計を用いた睡眠評価を実施した。脳内のネットワーク評価にはMEGのcoherence解析に加え、imaginarycoherence、およびOmega complexity指数も活用し、異なる部位間の位相差の恒常性について評価し、自閉症スペクトラム障害児における特徴を捉えた。さらに親子同時のMEG撮像も実施し、親子のコミュニケーション中の脳活動が自閉症の診断指標として役立つことを示した。これらの研究成果により、自閉スペクトラムの脳活動の特徴と、睡眠、社会性、多動性について、多側面からの関係を一部解明することができた。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 備考 (2件)
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http://bambiplan.w3.kanazawa-u.ac.jp/
https://kodomokokoro.w3.kanazawa-u.ac.jp/