研究課題/領域番号 |
26293264
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 勝昭 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00285040)
|
研究分担者 |
間賀田 泰寛 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 教授 (20209399)
涌澤 圭介 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (30645239)
尾内 康臣 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 教授 (40436978)
杉山 登志郎 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60216348)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 自閉症スペクトラム / ポジトロン断層法 / ニコチン様アセチルコリン受容体 |
研究実績の概要 |
自閉症の病態の基盤において、脳内コリン系の機能低下が重要な役割を果たしていることが推測されるが、その詳細は不明である。本研究の目的は、自閉症の脳内ニコチン様アセチルコリン受容体密度を特異的トレーサーと次世代PET(positron emission tomography)スキャナにより計測し、その自閉症の中核的障害(社会的相互反応、コミュニケーション、限定的・反復的な興味と行動、感覚反応の異常、顔認知障害)との関連を調べ、もって自閉症の病態を明らかにすることにある。 平成26年度は、次世代PETスキャナの運用プロトコル確立を優先し、健常ボランティア 19名を対象に、脳内ニコチン様アセチルコリン系受容体α7サブタイプを特異的トレーサー[11C]Me-QAAによりPET 計測した。その結果、従来のPETスキャナに比し、頭部の動きによるノイズの補正により空間解像度が向上することが確認された。 次年度は、この次世代PETスキャナにより自閉症者の脳内ニコチン様アセチルコリン系受容体α7サブタイプの計測を行い、目標例数を完了させる方針である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
健常成人を対象としたPETスキャンを優先し、自閉症者のリクルートを次年度に持ち越したため。 しかし、健常成人は予定を上回る例数を撮像できている。
|
今後の研究の推進方策 |
平成27年度以降、自閉症者を対象とした撮像を優先して実施していく方針である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
次世代PETスキャナの運用プロトコル確立のため、健常ボランティアの撮像を優先させた結果、自閉症者のリクルートを次年度に行うこととしたため。
|
次年度使用額の使用計画 |
自閉症をもつ研究力者のリクルートを積極的に行い、次年度使用額をPET検査と謝礼にあてていく方針である。
|