HLAを含むMHC領域は、統合失調症の全ゲノム関連解析の結果、遺伝要因として確実なリスクとして認識されている。本研究では、過去に十分なサンプルサイズを用いた解析を行っていない古典的HLAに再度焦点を当て、リスクとなりうる特定のHLAアレルを同定することにある。新規統合失調症サンプル約2500名と、正常対照者約3000名を対象として、特定のHLAと統合失調症が関連するかどうかを検討した。しかし、有意な関連を示す特定HLAアレルは認められなかった。本結果より、少なくとも日本人においては古典的HLAとの関連を示しているものではないことが示唆された。
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