研究課題
基盤研究(B)
本研究では,ヒト末梢血リンパ球を培養し,染色体異常頻度に及ぼす臨床検査指標を検索するとともに、放射線感受性評価法としての細胞周期進行指標(CPI)の有用性について検討した。動脈硬化関連指標の一つである足関節上腕血圧比(ankle brachial pressure index:ABI)は3Gy X線照射により誘導されるされる二動原体染色体頻度およびCPIとの間に相関が認められた。また、CPIと血糖値の間に正の相関が認められた。以上より、動脈硬化症患者において放射線誘発性染色体異常が増加することが示唆され、また、CPIは放射線個人感受性の評価法として有用である可能性が示唆された。
細胞遺伝学的線量評価