培養ヒト肝癌細胞であるHepG2細胞およびHuH6細胞が、低栄養状態で培養することによりmTORが活性化する事を新たに見出した。これらの肝癌細胞は低栄養状態で放射線高感受性となった。正常ヒト線維芽細胞LM217は低影響状態でmTORは不活性化し放射線抵抗性が誘導された。LM217細胞では低酸素状態単独に比べ低酸素状態+低栄養状態ではより放射線抵抗性になり、AMPK活性とATMの発現が亢進した。siRNAを用いてAMPKをノックダウンするとATMの発現は低下し、放射線感受性は低下した。低酸素状態+低栄養状態での放射線抵抗性の原因はAMPKを介したATMの発現亢進であることが示唆された。
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