研究課題
基礎研究<肝虚血再灌流障害> ADAMTS13ノックアウトマウス (KO) 及び、野生型マウス(SVJ129; WT)を用いて、以下の4群で70%部分肝虚血再灌流障害におけるADAMTS13の役割を検証した。A群: WT+vehicle、B群: KO+vehicle、C群: KO+リコンビナントADAMTS13 (rADAMTS13)、D群: WT+rADAMTS13。再灌流後の肝障害(血清AST/ALT、LDHおよび末梢血血小板数、肝組織中CD42b免疫染色、各種炎症性サイトカインの遺伝子発現(qRT-PCR))は、いずれもADAMTS13 KOで増悪し、rADAMTS13投与で改善することが確認され、現在投稿中である。<ラット20%部分肝移植> 本邦における成人生体部分肝移植を模倣したラット20%肝移植モデルを用いて、rADAMTS13投与の治療群、溶媒投与の対照群で比較検討した。治療群で、移植後の肝障害抑制と、肝機能の改善が認められ、rADAMTS13が成人間生体肝移植における過小グラフト症候群に有効である可能性が示された(投稿準備中)。また、より実臨床に近いモデルとして、ジメチルニトロソアミン(DMN)投与による肝硬変作成後に、20%部分肝移植を行うモデルを既に完成させた。臨床研究2014年4月より、肝移植ドナー・レシピエント、肝癌(肝細胞癌、肝内胆管癌、肝門部胆管癌、胆嚢癌を含む)症例の血漿サンプル採取を開始した。引き続き継続採取し、疾患・病態ごとのADAMTS13活性解析に移行する予定である。本研究により、成人間での生体部分肝移植においては、ドナー年齢が若いほどレシピエント予後が良いことを見出し、論文発表(論文1)と共に、ドナー年代別のADAMTS13解析を行っている。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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