研究課題
1, Harvard大学との国際共同研究により、miR-21がプロスタグランジンE2合成酵素の発現と局所の炎症を制御していること。ならびにmiR-21高発現大腸癌症例は腫瘍免疫寛容を介して予後不良となることを明らかにし報告した。2, 大腸癌幹細胞株(PLR123)は一般に大腸癌幹細胞マーカーとして知られているCD133, CD44, ALDH, EpCAM, CD166, CD24, CD26, CD29のすべてを高発現し、高い腫瘍形成能と自己複製能を有している。この癌幹細胞株が、細胞周期を制御し抗癌剤抵抗性を示すメカニズムとしてユビキチンリガーゼFBXW7を介したc-Myc分解機構が存在する事を明らかにした。3, 胃癌の癌幹細胞ニッチの候補細胞としてCancer associated fibroblasts(CAFs)に注目し、網羅的ゲノム解析をおこない胃癌の浸潤転移に関わる候補遺伝子の抽出を行なった。その結果、間質におけるTGF-β signalingはrhomboid family memberの一つであるRHBDF2により調節されていることを明らかにした。胃癌組織の間質中CAFsに依存する新しい胃癌浸潤メカニズムを見出し消化器病学のトップジャーナルに研究成果を報告している(Ishimoto et.al. Gastroenterology 2017 in press)
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Gastroenterology
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