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2016 年度 実績報告書

微小血管網及び胆管構造を有するヒト型高次肝組織の生体内での再構築

研究課題

研究課題/領域番号 26293291
研究機関横浜市立大学

研究代表者

小池 直人  横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (50301081)

研究分担者 武部 貴則  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (20612625)
谷口 英樹  横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70292555)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードヒト型高次肝組織 / 胆管 / 血管 / iPS
研究実績の概要

ヒト臍帯血管内皮細胞(HUVEC)、ヒト骨髄由来間葉系細胞(hMSC)、hiPS細胞から作製した肝前駆細胞hiPS-Hepを共培養し、vitroで肝芽を作製した。その後、この肝芽をクラニアルウインドウ(CW)内に移植し、その成長過程を生体顕微鏡で経時的に観察した。hiPSより文献情報を基にCD31陽性の血管内皮細胞、hMSCが作成された。しかし、門脈血流のない頭蓋内では腹腔内に比べ、構築された肝組織の機能が低く、形態的にも不完全であることが事予測された。したがって、本研究の課題であった、all iPSの肝芽を基にした高次肝組織内で構築される胆管、微小血管網の組織評価は、CW内ではなく、肝内、及び腎被膜下に移植した肝芽から構築された肝組織の標本にて行った。
高次肝組織内で構築を目指している動静脈、門脈、胆管のマーカーとなる分子の免疫染色法が確立し、肝細胞マーカーのアルブミン、HNF4a、胆管のマーカーCK19、CK8、SOX9、CD10、動脈のマーカーEphrin B2、静脈のマーカーEph B4、門脈のマーカーJagged-1、血管内皮及び壁細胞のマーカーCD31、SMA等を用いて、高次肝組織の形態形成を確認した。構築された肝組織ではHNF4a陽性の肝細胞索様の構造と、CK19、SOX9陽性の胆管様の腺管構造を呈する部分が観察された。肝細胞索様の構造内にはCD10陽性の毛細胆管様の形態が認められたが胆汁産生は明らかでなかった。肝細胞索構造を呈する部分でもCK19が陽性を示し、まだ分化が完全ではない事が予想された。高次肝組織内の血管内皮はヒトCD31陽性でマウス由来の血管は認められなかった。構築された肝組織内の微小血管ではマーカー的にも構造的にも動脈への分化は確認できなかった。今後、より正常な微小血管網と胆管構造を有する高次肝組織を構築するために、他の文献情報なども参考にしつつ、プロトコルの改良を行っていく予定である。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Liver Regeneration Using Cultured Liver Bud2017

    • 著者名/発表者名
      Sekine K., Takebe T., Taniguchi H.
    • 雑誌名

      Methods Mol Biol

      巻: 1597 ページ: 207-216

    • DOI

      10.1007/978-1-4939-6949-4_15

  • [雑誌論文] Nutritional modulation of mouse and human liver bud growth through a branched-chain amino acid metabolism2017

    • 著者名/発表者名
      Koike H., Zhang R. R., Ueno y. Sekine K., Zheng Y. W., Takebe T., Taniguchi H.
    • 雑誌名

      Development

      巻: 144 ページ: 1018-1024

    • DOI

      10.1242/dev.143032

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 血管化膵島移植による革新的糖尿病治療法の確立2017

    • 著者名/発表者名
      高橋禎暢、武部貴則、小池直人、関根圭輔、谷口英樹
    • 学会等名
      第16回日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      仙台国際センター(宮城県仙台市)
    • 年月日
      2017-03-07 – 2017-03-09
  • [学会発表] Prognostic value of tumor infiltrating CD8+ T cells and FoxP3+ Treg in HCC patients after surgical treatment2016

    • 著者名/発表者名
      Koike N, Ohshima Y., Takeuchi T., Kubota T., Shiraishi T., Arita S.
    • 学会等名
      IASGO World Congress 2016
    • 発表場所
      Seoul, Korea
    • 年月日
      2016-09-08 – 2016-09-10
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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