研究課題
ROADスタディとそのサブコホートのWakayama Spine Studyにおける追跡調査を実施し、データを収集してデータベースを構築した。データベース解析により得られた疫学的知見として、一般住民集団796名の腰椎MRI画像の解析により、脊柱周囲筋群の筋横断面積は年齢とともに低下し、脂肪変性は女性に多く、脂肪変性と腰痛の関連を解明した(PLoS One 12:e0187765, 2017)。タンデム脊柱管狭窄(頚部及び腰部の脊柱管狭窄)の有病率は、一般住民集団931名の全脊椎MRI画像解析の結果、頚部脊柱管狭窄の有病率は24.7%、腰部脊柱管狭窄の有病率は30.2%で、タンデム脊柱管狭窄の有病率が11.0%であることを解明した(Eur Spine J 26:2529, 2017)。一般住民集団2,963名の立位単純股関節X線画像の指標計測値の解析の結果、臼蓋形成不全の有病率は13.9%で、股関節最小関節裂隙幅とCE角は股関節痛と関連していた(Osteoarthritis Cartilage 25:2072, 2017)。一般住民集団1,546名における関節リウマチ関連血清マーカーの陽性率は、抗シトルリン化ペプチド抗体1.8%、リウマトイド因子7.1%、マトリックスメタロプロテアーゼ-3(MMP-3)15.0%、高感度CRP6.4%で、一般住民集団における関節リウマチ関連血清マーカーの陽性率を解明した(J Bone Miner Metab 36:246, 2018)。腰椎椎間板変性の発生と進行に関する縦断研究では、一般住民集団617名の4年以上の追跡調査により、腰椎椎間板変性の進行率は男性52.0%、女性60.4%、発生率は男性31.6%、女性44.7%で危険因子は年齢と糖尿病であった(Osteoarthritis Cartilage 25:1122, 2017)。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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