研究課題
サイトカイン7種類の組み合わせによってiPS細胞を軟骨細胞に誘導する方法を確立し、その後にこれらを低分子化合物に代替する研究を重ねた結果、2種類のみの化合物のみで、9日間というごく短期間に良好な軟骨細胞を誘導することに成功した。分化した軟骨細胞のバリデーションについては、マーカー遺伝子の定量に加えて、フローサイトメトリーでの評価も行い、99%近い高率な分化誘導であることも確認された。現在特許申請の準備中であり、本件に関する発表は控えている。
1: 当初の計画以上に進展している
最初の2年間でほぼプロトコールの核は完成した。
これらを投与するタイミングを詳細に検討し、軟骨の成熟マーカーの発現を検証する。また免疫不全マウスの関節に移植し、成熟した軟骨組織を形成しうるか、腫瘍化しないか、などについても検証する。マイクロアレイ、エピゲノム解析なども行い、分化時に起きている現象も検討する。
当初の計画以上に研究が進捗したために、想定していた予算以内で進めることができた。
軟骨の成熟マーカーの発現の検証にかかる実験費用、マイクロアレイ、エピゲノム解析のための試薬、データ収集にかかる諸経費。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件)
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