研究課題/領域番号 |
26293338
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
廣畑 聡 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (90332791)
|
研究分担者 |
伊藤 佐智夫 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30335624)
成瀬 恵治 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40252233)
西田 圭一郎 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (80284058)
大月 孝志 岡山大学, 保健学研究科, 非常勤研究員 (10534802)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 関節病学 / アグリカナーゼ |
研究実績の概要 |
本研究は、変形性関節症の発症早期に重要な細胞外マトリックス分解酵素であるアグリカナーゼの遺伝子発現制御に関わるmicroRNAを統合的に解析すると共に、作用メカニズムを明らかにすることで関節破壊へのmicroRNAの役割を示すことを目的とする。初年度の研究においてサイトカインとメカニカルストレスという二つの刺激を加えた際のmicroRNA発現のアレイ解析を実施し、これまでにOAに関連する報告のない、興味深いmicroRNAを多数同定した。しかし候補microRNAの解析を進めたところ、さらなる絞り込みを必要とすると考えられた。
今年度は、この問題点を克服するために新たな絞り込み手法を新規に追加して導入することを計画した。新たな絞り込み手法として細胞外マトリックス成分および細胞外マトリックス分解酵素の発現に作用するマトリックスタンパクをあらかじめ添加しておいた際の影響を検討した。すなわち、サイトカイン刺激前にマトリックスタンパクを添加、またはメカニカルストレス刺激前にマトリックスタンパクを添加した際に、発現が回復するmicroRNAを同定することをめざした。
それぞれの刺激前に合成マトリックスタンパクを添加することによって、刺激の際の発現変動が元に戻る方向に動くmicrroRNAをアレイ解析を用いて新規の候補microRNAを同定した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新たなmicroRNAの同定に成功した。この候補microRNAについて解析を行ったところ、in silico解析ではマトリックス分解酵素などを標的とすることが示唆された。
|
今後の研究の推進方策 |
最終年度は新たに同定した候補microRNAのin vitroでの機能解析を実施する。
|