研究課題
骨形成促進シーズを最適化すべく、コラーゲン結合型塩基性線維芽細胞増殖因子(CB-bFGF)におけるコラーゲンアンカーの最適化を試みた。その結果、クウロストリジクムヒストリティカム由来コラゲナーゼColHの CBDに比べColG由来のCBDをアンカーにもつCB-bFGFが高いコラーゲン結合能を有していた。また、マウス骨折モデルに投与した結果、高い骨形成能を有することが判明した。これらの結果を基に英文学術誌への投稿を行った。新規軟骨再生シーズの実用化にむけてウイルス除去・不活化工程および仕様、材料特性に対する検討を行った。ウイルスクリアランス試験の結果、確立した工程によりウイルス除去・不活化が可能であることが示された。また、材料特性が保たれる製造工程の確立に成功した。末梢神経再生シーズのラット坐骨神経15mm欠損モデルに対する有用性を検討した。bFGFを搭載した配行性コラーゲンチューブは欠損のみの群、配行性コラーゲンチューブのみを移植した群に比べ高い末梢神経再生能を有していた。この成果を基に論文を投稿し、J Biomed Mater Res Aに採択された(Fujimaki H et al., J Biomed Mater Res A, 2017)。また、実用化に向けて既存人工神経との比較を行った。bFGFを搭載した配行性コラーゲンチューブはラット坐骨神経欠損モデルにおいて既存人工神経に比べ早期の運動機能回復を示した。これらの成果は科学技術振興機構の外国特許出願支援(指定国移行)に採択され、米国への指定国移行を達成した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件)
Spine
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1097/BRS.0000000000002074
J Biomed Mater Res A
巻: 105 ページ: 8-14
10.1002/jbm.a.35866
巻: 104 ページ: 1372-1378
10.1002/jbm.a.35670