研究課題/領域番号 |
26293376
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
木下 茂 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30116024)
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研究分担者 |
羽室 淳爾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (80536095)
上野 盛夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40426531)
奥村 直毅 同志社大学, 生命医科学部, 准教授 (10581499)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 角膜内皮細胞 / 再生医療 / エキソゾーム / miRNA / SASP / CD44 / フックス角膜内皮ジストロフィー |
研究実績の概要 |
水疱性角膜症を中心とする角膜内皮機能不全の疾患病態の科学的理解の深化を目的とした。 具体的には、①培養ヒト角膜内皮細胞(HCEC)に亜集団が存在することを確定し、その亜集団間の細胞外微粒子(Extracellular vesicles:EV)を介する相互作用を制御することにより、成熟分化HCECの形質を安定に保持した培養を可能にする技術基盤を確立した。②本亜集団間の細胞機能の差異と相互干渉をヒト疾患病態のin vitro疑似モデルとして用い、疾患モデル組織並びにin vitro培養系での相転移細胞の何れでも低下するmiRsを確認した。具体的には、Gutattaを形成し内皮細胞密度が低い角膜内皮組織ではmiR-146の発現増加に対しmiR-378 familyの発現は劇的に減少した。◆miR378は角膜内皮細胞の老化(相転移)を抑制、Guttata形成・内皮細胞密度低下に抑制的に働いていること ◆miR146は培養中の細胞ERストレス応答に対し防御応答として機能すること ◆細胞内老化は、分泌型miRNAによるパラクリン細胞間情報伝達によって拡大することなどが判明した。 亜集団間の細胞間相互作用(サイトカイン、EV を介する)による動的可塑性制御機構の解明に関しては、受け皿細胞側からの評価としてはExosomeに暴露される細胞はCD44発現量の低い成熟分化細胞ほど、Exosomeの細胞内取り込みが少ないこと、一方、暴露するExosome側の評価としては、成熟分化した即ちCD44(-)細胞が分泌するExosomeは未熟なCD44(+++)細胞が分泌するExosomeより取り込まれ難い傾向がみられた。このことは、受け手側の細胞がExosomeを取り込む何らかの信号を有することを示唆するとともに、Exosome側にもパラクリン作用に係る制御因子の存在する可能性を示唆している。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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