研究課題/領域番号 |
26293386
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
横堀 将司 日本医科大学, 医学部, 講師 (70449271)
|
研究分担者 |
増野 智彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (00318528)
末廣 栄一 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (10363110)
小田 泰崇 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40397998)
田中 佐智子 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (50453824)
黒田 泰弘 香川大学, 医学部, 教授 (80234615)
河北 賢哉 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (10505803)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 重症頭部外傷 / 脳低温療法 / 急性硬膜下血腫 |
研究実績の概要 |
2015年4月1日より、症例登録を開始し、2016年4月現在まで4例の患者登録を得た。また米国との共同研究も開始し、米国側では12例の登録で、全体で16例の登録となった。 今後の更なる症例登録が待たれる。 学術面に関しては、2015年1月にFixした本プロトコールを含め、本研究(HOPES Trial)の特色や独創性を広く周知すべく、日本脳神経外科学会、日本救急医学会、日本集中治療医学会、日本脳低温療法学会等の主要学会や関連学会において本研究科関連演題を発表した。 国際的発信に関しては、2016年2月に行われたINTS(International Neurotrauma Society Symposium)における口演を行い、本研究を海外主要研究者に広く周知せしめた。 現在、本研究関連の英文論文(総説)を2編投稿中であり、うち1つはすでにAcceptされている。 研究会議は2015年度に計7回行い、症例登録速度の遅延による研究の遅れや、進行する高齢化社会にどのように本研究が対応すべきかを、日本外傷データバンクや日本頭部外傷データバンクのデータを加味しつつ検討した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
頭部外傷の年齢は我が国のみならず世界的に高齢化している。当初本研究は21歳-65歳までのinclusion cliteriaとしていたため、参加施設における対象患者の入院がすくなかったこと、また、交通事故発生率の低下やエアバッグなどの普及により、全国的にも外傷患者が減っている事実があることから、登録患者の増加が進まないのが現状である。 また、本研究のプロトコールにおいて、代諾者にInformed consentをとることが必須とされていたため、突然の事故などの受傷で患者代諾者が来院されない場合、症例登録ができなかったのも一つ要因であると推測された。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続いて症例登録を進める一方で、変化する高齢化社会に対応すべく、現在 Inclusion criteriaで規定されている年齢の上限を75歳までにする方向で、議論を進めている。また、Informed consentについては、研究参加施設間で議論を重ね、患者代諾者がいなくてもエントリーできるよう、Waiver of Consentの概念をプロトコールに盛り込み、参加数施設の倫理委員会ですでに承認を得ている。現在、そのほかの施設も各施設倫理委員会で審議を受けている。
|
備考 |
UMIN登録済
|