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2014 年度 実績報告書

自律神経システム自動医療の開発と適応拡張、および自動循環管理との統合的実用化

研究課題

研究課題/領域番号 26293389
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

神谷 厚範  独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 研究員 (30324370)

研究分担者 杉町 勝  独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (40250261)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード自律神経
研究実績の概要

自律神経系は循環器系以外の多様な疾患にも深く関わると推測されているため、研究チームは神経医療の適応対象の拡張を目指している。しかし、神経の電気刺激実験は技術難度や電極コストが高く、候補疾患を迅速に探索することは出来ない。そこで電気刺激を代替する遺伝学的な神経刺激技術を開発する。平成26年度は、特定臓器の自律神経(交感あるいは迷走神経)に遺伝子を導入する技術の開発に取り組んだ。交感および迷走神経のプロモーターの制御下に蛍光タンパク(GFPやRFP)が発現するようなウィルスベクタや遺伝子改変動物(ラット)を作成したところ、免疫組織化学解析によって、実際に導入遺伝子が発現することを観察した。そこで、さらに刺激用遺伝子や抑制用遺伝子を導入したところ、これらも発現することを観察した。従って、特定臓器の自律神経を、神経種特異的に(交感あるいは迷走神経の別に)、遺伝学的に操作することが可能となった。一方、自動循環管理を実用化するための多重安全システムについても、実データに基づくシミュレーションなどで検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

自律神経系への遺伝子導入技術を、世界に先駆けて取り組み、実際に作ることができた。この技術を利用することによって、任意の臓器の自律神経を、神経種特異的に操作することが可能となると思われ、遺伝学的な神経刺激の実現に見通しがついたと考えられる。

今後の研究の推進方策

特定に臓器において自律神経を遺伝学的に操作する動物実験を進め、病態治療となる神経操作を検討していく。

次年度使用額が生じた理由

少ない研究費を、実際の研究進捗を勘案して無駄なく効率よく使用するため。

次年度使用額の使用計画

実際の研究進捗を勘案して無駄なく効率よく使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Systems physiology of the baroreflex during orthostatic stress: from animals to humans.2014

    • 著者名/発表者名
      Kamiya A, Kawada T, Sugimachi M.
    • 雑誌名

      Frontier Physiol.

      巻: 8 ページ: 5:256

    • 査読あり

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公開日: 2016-06-01  

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