研究課題
基盤研究(B)
早期口腔癌を切らずに治す治療法として、小線源治療が確立されているが、東日本大震災以来、線源として用いられるAu-198グレインの供給が不十分な状況になっている。そこで、元来前立腺癌の治療に用いられるI-125シードによって代替できないかを、物理的吸収線量シミュレーションとFucciとよばれる細胞周期可視化法を用いた照射後のG2期への蓄積動態の時空間的可視化によって検討した。その結果、義歯にAuグレインを埋め込み、一定期間義歯を装着することで治療を行うモールド療法を想定した場合、Auの10倍の数のIシードを用いることで、同等の反応が得られる可能性が示された。
放射線腫瘍学