本研究では造影高周波超音波画像(CE-HFUS)を用いたリンパネットワークにおける微小転移リンパ節(LN)の検出を可能にする画像診断システムの開発を検討した。本研究では、リンパ節腫脹転移モデルマウスを用いてLN転移の形成過程のCE-HFUS、マイクロCT画像、生体発光画像解析法および病理組織像を経時的に解析した。その結果、CE-HFUSは微小転移LNの検出に有効であり、さらに、ICGを封入したリポソームを造影剤として用い、近赤外線カメラで蛍光粒子の流れを捉えることにより、微小転移LNの存在が想定されるリンパネットワークにおいて中継点となるLNの検出に有効であることが示された。
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