研究課題
基盤研究(B)
歯や唾液腺の再生には、器官の形態形成に関わる遺伝子や分子の同定が重要である。しかし、どのような分子制御のより形態形成を行われるかは明らかでない。我々はマイクロアレーを用いた遺伝子スクリーニングにより、形態形成に関わる分子の同定を行った。Hippo関連分子であるMst1が、歯に特異的に発現し、その過剰発現により細胞増殖が抑制され、siRNAによる発現抑制で細胞増殖が亢進した。さらにMst1の下流分子のMobの欠損マウスが大きな歯を呈した。さらにNF-kB経路のNIKおよびp50が歯の横幅決定に、GDF5がエナメル質形成に関与することを見出した。これらの知見は歯の再生技術の開発に重要である。
小児歯科